全校対話「茜タイム③」行事について
1/20の全校対話「茜タイム③」では行事について考えました。
年度末に次年度の計画を立てるにあたり,行事については「行事のねらいは何か」「どのような改善が必要か」「精選する行事はあるか」など,悩むことが多いため,今回は教師側からの「問い」ということで生徒たちに投げかけてみました。

まず,学校行事の目標は何か,また,行事は①儀式的行事・②文化的行事・③健康安全・体育的行事・④旅行・集団宿泊的行事・⑤勤労生産・奉仕的行事の5つに分類され,それぞれの行事がどんなねらいで位置づけられているのかについて説明しました。
また,ここ20年くらいの本校の登校日数と,文科省の学習指導要領で定められた総授業時数の移り変わりについて示し,登校日数が大きく減少している中で,こなすべきことが多くゆとりの時間が少なくなっていることも確認しました。

そこで,生徒たちにとって最も身近で達成感の大きい茜祭(文化祭)を取り上げ,「もし茜祭が1日開催になったらどれを残したいか」について,文化的行事のねらいも大切にしながら自分の考えを伝え合いました。
生徒たちの対話の様子から,これまでの学校行事があたりまえのようにやるものという意識があったことにも改めて気づかされました。また,ただ「楽しむ」とか「体験する」だけでなく,ねらいをはっきりさせ,そのねらいを達成するために生徒たちも一緒に考えていくことの必要性を感じました。
対話で出された意見を参考にして,生徒たちが「自分ごと」として臨めるような行事の在り方を探っていきたいと考えています。
ビブリオバトル
2年生が国語の学習で「ビブリオバトル」(本の紹介合戦)を行いました。これは,各自が友だちにおすすめしたい本について,あらすじや面白さについてプレゼンし,評価し合って自分が読みたいと思う本を選ぶものです。
発表原稿は作成せず,発表したい内容を箇条書きにした付せん(タブレット)を見ながらプレゼンを行いました。相手をきちんと見て,時には本の一場面を開きながら伝えようとしている姿が印象的でした。
グループで選ばれた代表者が全体の場で発表し,その中から「チャンプ本」が決まります。

新生徒会始動
1/12の生徒会の時間から,いよいよ2年生に引き継がれた新生徒会が始まりました。各委員会では,当番活動の方法を実際にやってみて確認したり,新たな活動のためのポスターを制作したりしていました。



やる気に満ちた2年生の緊張感と,それを温かく見守る3年生,そしてもうすぐ先輩になる喜びにあふれている1年生…と,春に向かって動き出した生徒たちの表情が印象的でした。
書き初め
3学期が始まって,廊下にはそれぞれの学年の書き初めが展示されています。
1年生は「不言実行」,2年生は「新たな目標」,3年生は「旅立ちの春」「無限の可能性」と,新しい年の始まりにあたってそれぞれの学年にふさわしい言葉が並んでいます。気持ちもピリッと引き締まるような力作ぞろいです。



実は,3年生の教室に入ると決められた言葉ではなく,ひとりひとりの座右の銘や心の声(叫び?)が記された「かきぞめ裏バージョン」が展示されています。こちらは笑みがこぼれる書き初め展です。
3学期始業式
1/6に3学期の始業式が行われました。3学期は47日間という短い学期ですが,1年間のまとめの学期であるとともに,4月からの新年度につながるとても大切な学期です。

学校長からの話の中で,12月に学校に寄贈していただいた「神秘な深見池物語」という書籍を紹介しました。名古屋女子大学・愛知工業大学の名誉教授である八木明彦さんが,45年間という長きにわたり研究を重ねてきた成果をまとめたものです。深見池は,表面積に対して深さがあり,風の影響を受けにくいため堆積物がそのままの状態で積み重なっており,世界的にも珍しい湖沼であるとのことです。プランクトンや細菌,マンガンや鉄など様々な物質が存在し,そのために池の水の色も七色に変化するそうです。
興味をもったことについて,知りたい・明らかにしたいという気持ちが八木さんの研究の原動力になっていたのではないか,そしてそれに向かって取り組んでいるときのワクワクした気持ちや自分を認める気持ちが自分を勇気づけてくれるという話をしました。
最後に今年の干支「卯」にちなんだ「うさぎの登り坂」ということわざから,長い後ろ足で坂道を登るうさぎにたとえて,よいタイミングを逃さずに自分のよさを発揮し大きく飛躍する年になるようにと結びました。