校長講話「あなのあいたおけ」
人権教育月間にちなんで,「自分自身のこと・自分に関わりのある人のことについて考えよう」というタイトルで校長講話を行いました。
事前に生徒たちに「自分が人の役に立てたと感じるのはどんなときか」というアンケートをとりました。
・家の手伝いや困っている人の手助けをしたとき
・道に落ちているゴミを拾ったとき ・「ありがとう」と言われたとき など |
様々な回答がある中で多かったのは,「ありがとう」と言われたときというものでした。
校長講話では,絵本「あなのあいたおけ」(文屋 プレム・ラワット文 しろいあや絵 マックス・ウィトル訳)の読み聞かせをしました。水を運ぶ仕事にやりがいを感じていたおけに,ある日穴が空いてしまいます。水を運ぶたびに穴から水がこぼれてしまい,「自分は何の役にも立っていない」と悲しがっているおけに,庭師が「穴があいているおかげで花に水をやることができたんだ」と毎日水を運んで通っている坂道を見るように促します。おけに穴があいたことを知った庭師が,道に花の種をまいておいたので水がこぼれたおかげできれいな花が咲いたのです。
「自分が誰かの役に立っている」という気持ち(自己有用感)は他者の存在なしで育むことはできないものです。だからこそ,自己理解と他者理解を深め,自分と他者との関係を肯定的に受け入れられるような働きかけが必要だと思います。この人権教育月間が,自分自身を見つめ直したり,まわりの人を見つめ直したりするきっかけになればいいと考えています。
人権講演会「人権について考える」
今月は人権教育月間です。
10/12に全校人権講演会が行われました。
講師は臨床心理士の清水晶(あき)先生です。清水先生は,薬物・アルコール等様々な依存症に苦しむ方々の回復支援施設で,7年にわたりカウンセリングを担当してこられました。現在はフリーで活動されていますが,そのときの経験をもとに,人権や依存症についてわかりやすくお話しいただきました。
ゲームやTV・動画の視聴など,「やめなきゃと思っているのに,ついつい時間を忘れてハマっちゃうことあるよね」という投げかけに大きくうなずく生徒もいました。この「やめたくてもやめられない」という状況がエスカレートして,日常生活が送れなくなってしまったり,まわりの人に迷惑をかけてしまったりするほどになってしまうのが「依存症」という病気であることを学びました。
苦しみの中で闘っている人たちの中には,罪を犯したことにより差別や偏見によってさらに苦しんでいる人も多いそうです。
依存症は誰にでも起こりうることであり,それを防ぐためにも私たちが正しい知識をもち,依存する必要のない心を育てていくこと,たくさん失敗して学ぶこと,友だちや家族を大切にすることなどをお話しいただきました。
「自分を大切にすることがまわりの人を大切にすることにつながっていく」という講演の締めくくりの言葉が心に残りました。
新人戦(サッカー・ソフトテニス)
台風のため順延になった中体連新人大会が10/11に行われました。
1・2年生に引き継がれて練習が始まったのは2学期からですので,2ヶ月足らずで臨んだ大会となりました。本校では,中学生になってからこれらの種目に取り組み始めた生徒がほとんどですので,試合の経験も多くはありません。練習試合や大会を通して他校のよさから学び,自校の課題を見いだして次につなげられるとよいと思います。
サッカー | 阿南第一 3-0 高陵 |
阿南第一 0-12 旭ヶ丘 | |
女子ソフトテニス | 阿南第一 0-3 飯田東 |
阿南第一 0ー3 高陵 |
この後,10月末にかけて,男子卓球・女子バレーボールが出場します。
一人ひとりの笑顔が輝いた 第52回茜祭
好天に恵まれ,第52回茜祭が開催されました。1日に短縮しての開催でしたが,生徒会の各係で知恵を絞って計画を立て,とてもすばらしい茜祭になりました。テーマ「月~輝こう一人ひとりが自分の笑顔で~」の通り,66人の笑顔が輝いた茜祭でした。3年生をはじめ,この茜祭を支えてくれたすべての人に感謝します。ありがとうございました。
「茜祭」前日!非日常を楽しみながら…
「茜祭」が明日に迫りました。
部活動ごとの分担による朝の全体会場準備から始まり,「ふるさとタイム」のリハーサル,教室の展示準備などに取り組む生徒たちの表情からは,明日への期待が感じられました。
いよいよ阿南一中の「月」が満ちて輝く時をむかえます。