今月は人権教育月間です。
10/12に全校人権講演会が行われました。
講師は臨床心理士の清水晶(あき)先生です。清水先生は,薬物・アルコール等様々な依存症に苦しむ方々の回復支援施設で,7年にわたりカウンセリングを担当してこられました。現在はフリーで活動されていますが,そのときの経験をもとに,人権や依存症についてわかりやすくお話しいただきました。
ゲームやTV・動画の視聴など,「やめなきゃと思っているのに,ついつい時間を忘れてハマっちゃうことあるよね」という投げかけに大きくうなずく生徒もいました。この「やめたくてもやめられない」という状況がエスカレートして,日常生活が送れなくなってしまったり,まわりの人に迷惑をかけてしまったりするほどになってしまうのが「依存症」という病気であることを学びました。
苦しみの中で闘っている人たちの中には,罪を犯したことにより差別や偏見によってさらに苦しんでいる人も多いそうです。
依存症は誰にでも起こりうることであり,それを防ぐためにも私たちが正しい知識をもち,依存する必要のない心を育てていくこと,たくさん失敗して学ぶこと,友だちや家族を大切にすることなどをお話しいただきました。
「自分を大切にすることがまわりの人を大切にすることにつながっていく」という講演の締めくくりの言葉が心に残りました。